海外の寺院で、その色使いにビックリする事は、ままありますが、今回ご紹介するタイの「ワット・サマーン・ラッタナーラーム寺院」は群を抜いて奇抜。
「これ、ふざけてるよね…?」という、宗教施設に対する感想とはおよそかけ離れた印象を持ってしまうほどの、変わったお寺です。
…という事で、このページではチャチョエンサオ県にある「Wat Saman Rattanaram Temple(ワット・サマーン・ラッタナーラーム寺院)」について詳しくご紹介したいと思います。
おすすめの現地オプショナルツアーの紹介も。
「ワット・サマーン・ラッタナーラーム寺院」の場所 アクセス
「ワットサマーン」は、バンコク市内からまっすぐ東60キロ~70キロほどの場所、チャチョエンサオ県というトコロにある寺院です。
別記事でご紹介した、穴場のパワースポット「ワット・ソートーン」からは10キロほどですので、まとめて訪れるのがおすすめ。セットになっている現地ツアーも多いです。
バンコク市内から自力で行くのは何かと面倒かと思うので、複数人の女子旅の方はパパっとツアーに申し込んでしまうのが簡単ですよ。
住所:Thanon O Bo To Chachoengsao 2012, Kon Kaeo, Amphoe Mueang Chachoengsao, Chang Wat Chachoengsao 24000 タイ(グーグルマップで開く)
watsaman56.com
+66 81 983 0400
「ワット・サマーン・ラッタナーラーム寺院」へ
バンコクの宿泊ホテルからお迎えの車に乗り、1時間半~ほどかけ「ワットサマーン」へ…
周辺に多く設置されている看板は、寺院というよりまさに遊園地のそれです(笑)
駐車場に着くと、なぜだかミャンマーのゴールデンロックのレプリカが。ドラえもんやドラゴンボールなど「コレ絶対許可取ってないよね」的な像なんかもあって、さっそくの「カオス」ぶり。
巨大なピンクのガネーシャがスゴイ!
そして入口から入ってすぐ、お目当て?の巨大なピンクガネーシャがお出迎え!
ババーン。
台座の横に写っている人間と比較していただければ、その大きさはなんとなく想像していただけるかも。
「大きいという事はそれだけでヒトを感動させる」なんて誰かが言っていましたがなるほど、確かに、ものすごい迫力と、そのデザイン性に「カッコいいなぁ…」なんていう気持ちも。
それにしても…仏教寺院なのにヒンズー教の神ガネーシャが祭られているのはなぜ??
(後で調べると、仏教徒のタイ人も、ガネーシャを信仰している人は多いから、というような理由のようでした。)
乳首にとまっている鳥!
せっかくなので後ろ姿もパチリ。
ムチムチとした首後ろの肉に親近感を感じます。
3倍速く願いが叶う!ネズミにお願い事を
さて、ここ「ワットサマーン」は、お願い事が高速で叶うお寺として知られています。
というわけで早速お願いを…
なのですが、お願い事はピンクガネーシャにするわけではなく(というかそもそもデカすぎて届かない)、台座のまわりに配置されているガネーシャの兵隊、使いである「鼠」に伝えます。
お願いをするのは、自分が生まれた曜日の色を持つネズミ。
月曜日は黄色、火はピンク、水は緑、木はオレンジ、金は青、土は紫、そして日曜日が赤です。事前にチェックしておきましょう~。ググったらすぐわかります。
また、「よくお願い事が叶う」と信じられている金色のネズミも設置されていて、こちらは曜日関係なくお願い事をしている人が多かったです。何曜日か知らない!って人も金色にお願いしたらいいですね。
さて、お願いの方法なのですが、ここで1つお伝えしたいことが。
日本のガイドブックやそれにあたるWEBサイトなどでは必ず「鼠の耳に向かって願い事を言う時、反対の耳を必ず押さえること!」という風に書かれているのですが、ガイドさん曰くこの方法は間違っているんだそう。
「ほら、見てクダサイ。それをやっているのは観光客だけで、タイ人の人はやってないデショウ?」
と言われ、行列に並びながらしばらく注視してたのですが、確かに!
なぜこの方法が、どこから広まったのかわからないのですが、すっかり浸透してしまっている様子。せっかく願いが高速でかなうと言われているパワースポットだから、ちゃんとした方法でお願いしたいですよね。
ま、気持ちの問題でしょうか(笑)
とにかく巨像がたくさん
願い事をネズミに伝えた後は、さらに奥に進みました。
実際に訪れる前は「出オチ」の観光地っていうイメージが強かったのですが(笑)、これがまた、とにかくなんというか、「出オチの連続」すぎて、目が暇になるっていう事がない…
たまに狂気すら感じる(笑)
そんな中、ピンクガネーシャと並んで目を惹くのが、ガネーシャと同じくらいの巨像群。
観音様や
三面(四面だったかも?)仏相も。
遊覧船で河から見ることもできます!
今回私が利用したオプショナルツアーには、遊覧船観光の時間も設けられていました。
これはもう寺院っていうより確かにテーマパークだわ。
「大きな船と、小さな船、どっちがいいデスカ」「ちなみにワタシは、小さな船はすごくコワカッタ」とガイドさんに言われ、迷う事なく大きな船(って言っても小さいけど!)に乗船。
船着き場には、蓮の花に乗ったインド神話に出て来るナーガ(蛇の神様)の像が。
ここまでくると、こんなもんじゃ特に驚きません。
しばらく船が進んだところで振り返れば、遠くに巨像群が。
カオスというかシュールです。
よく見たら、河沿いにずーっと様々なナーガが。
右にチラリと見えているのは、河面に浮かぶ、バカでかい蓮の小島です。
すべてが重なる位置から望遠鏡をのぞけばこんな感じ。
そういえば、食事エリアが楽しそうでした
さて、そんなカオス&シュールな巨像たちに気を取られていますが、施設内にある屋根付きのフードコートが、意外にも楽しそうだったので最後に記しておきます。
観光客価格だったりするのでしょうが、東南アジアの屋台らしい、即席めんを使ったメニューや、
この寺院をあらわすような、キッチュでちょっと脱力するような姿の飴、
ピンクガネーシャのロゴシール付きのお菓子(??)などが売られていました。
フー………
というわけで、カオスなパワースポット「ワット・サマーン・ラッタナーラーム寺院」、いかがでしたでしょうか。
個人的には、ピンクのガネーシャだけでも一見の価値ありじゃないかな、と思っています。
数キロ離れた場所にある「ワット・ソートーン」と一緒に訪れて、チャチョエンサオ県のパワースポットを一気に制覇してしまうのがおすすめですよ。
バンコク市内からだとやや遠く、アクセスが面倒なので、ぜひオプショナルツアーで。
疲れた帰り道、専用車の中でグーグー寝れますし、そういう意味でもマイリコメンドです。